
何歳からできる?
ヘアドネーションは誰でも参加できるボランティアと言われていますが、何歳から参加可能なのでしょうか。ここではヘアドネーションの年齢制限や、子どもがヘアドネーションに参加する場合の注意点などについてまとめています。
ヘアドネーションに年齢制限はありますか?
ヘアドネーションへの参加に、年齢制限は設けられていません。「31cm以上の長さがある」「髪が完全に乾いている」といった寄付の条件を満たしていれば、大人でも子どもでも問題なく寄付をすることができます。
お子さんにヘアドネーションをさせるときの注意点
ここでは、ヘアドネーションの料金面でのメリットについてご紹介します。
お子さんにもヘアドネーションを理解してもらいましょう
世の中にはさまざまなボランティア活動や寄付がありますが、ヘアドネーションは髪を伸ばすだけでできるのが特徴。近年では子どもがその活動に興味を持ち、参加したいと希望するケースも増えているようです。
しかし、髪を伸ばすだけといっても、31cm以上の長さまで伸ばすのには少なくとも2~3年はかかります。そのため、子どもが参加する際にはまず大人である保護者がヘアドネーションについてしっかり勉強し、「なぜ寄付をするのか」「この活動がどんな人のためになるのか」といった理由や背景を説明、理解してもらうことが必要です。
ロングヘアーをキープするのは意外と大変な作業なので、シャンプーやドライヤー、髪を結わく手伝いなどで、大人がこまめにサポートしてあげることも重要です。
七五三などのイベントは計画的に
女の子の場合、七五三まで髪を伸ばすといったケースが多く見られます。もし、七五三が終わった後に髪をバッサリ切る予定なら、その髪の毛をヘアドネーションに寄付してみてはいかがでしょう。切った髪の毛を医療用ウィッグが必要な子どもにプレゼントすることは、子どもにとっても貴重な思い出となることでしょう。
ただし、七五三のあとには入学式が控えているため、そこまで長い髪の毛をキープしたいという場合は、そのイベントが終わった後にドネーションカットを行いましょう。うっかり切ってしまうともとに戻すことはできないので、計画性を持って参加するようにしてください。
ドネーション後の髪型の希望をじっくり聞いてあげて
ドネーションカットを行うと、髪の長さはかなり短くなります。これまで何年もロングヘアーで過ごしてきた子どもにとって、短いヘアスタイルは新鮮でもあり衝撃的でもあります。なかには「こんな髪型じゃイヤだ」と感じる子もいるようなので、ドネーション後の髪型の希望をじっくり聞いてあげるようにしましょう。
美容院に行って美容師さんと話し合うのもひとつの手段なのですが、年頃の子どもの場合、自分がなりたいヘアスタイルをうまくイメージできなかったり、恥ずかしくて要望を伝えられない…といったケースがあります。カットしたあとに希望の髪型を伝えられても、美容師さんは修正できません。
そのため、いきなり美容室へ行って子どもに要望を伝えさせるよりは、事前になりたいイメージを家で話し合っておいたほうがよいでしょう。できれば「こんな感じの仕上がりで」という写真などがあると、失敗が少なくなります。
自由研究や自由課題に取り入れてみては
小学生や中学生でヘアドネーションをする子どもたちは、夏休みの自由研究や家庭科の課題のテーマとして選ぶことが多いようです。自由研究を通してヘアドネーションを多くの子どもたちに知ってもらうことができますし、自分でヘアドネーションについて調べることにより、より理解を深められるというメリットもあります。
その研究をキッカケにヘアドネーションに興味を持ち、参加したいと思う子どももいるかもしれませんし、子どもたちの親や兄弟などにも良い影響を与えられるかもしれません。
年齢に関するヘアドネーションのギモン
幼児の柔らかい髪でもヘアドネーションできますか。
ヘアドネーションで寄付する髪の毛は、各団体が設けている条件を満たせば幼児のものでもOKです。軽く引っ張る程度で切れてしまうくらいの弱い髪の毛であれば別ですが、そうでなければ問題なく寄付できます。
中学校の校則で髪の毛を伸ばすのを禁止されています。
大人の男性であればある程度の自由はききますが、中学校や高校などでは、「男子生徒は髪を伸ばしてはいけない」といった校則が設けられているケースもあります。最近では男子学生でもヘアドネーションをしたいという子が増えており、小学生から伸ばし続けている子もいます。しかし、そんな子どもの前に校則が立ちはだかることもしばしばです。
もしヘアドネーションに参加したい、続けたいという希望があるなら、学校側にその理由を話してみましょう。ヘアドネーション団体の資料などを集め、担任の先生や校長先生と話し合える場を設けてもらうとよいでしょう。これを機に、ヘアドネーションを知ってもらうこともできます。
それでも「校則を守るように」と促された場合は、残念な思いをするかもしれません。しかし、これから先いくらでもヘアドネーションをするチャンスはあります。子どもが落ち込まないよう、大人がしっかりサポートしてあげましょう。
白髪が多くてもヘアドネーションできますか。
日本のヘアドネーション団体のうち、JHD&CとHEROについては白髪でも問題なく寄付できます。ただし、つな髪では白髪(白髪まじりも含む)を受け付けていないので、注意が必要です。
ヘアドネーションに参加する際、「寄付する前に髪を染めたほうがいいのか」といった不安を抱く方もいますが、そのままの状態でOK。医療用ウィッグを作る工程の中には、特殊な薬剤でキューティクルを剥がしたり、色味を均一にするといった作業があります。白髪でも、この工程を経て髪の色や質感が均一になるため、とくに心配する必要はないのです。
ただし、軽く引っ張る程度で切れてしまうほどのダメージヘアは受付できないため、必要最小限のヘアケアは心がけたほうがいいかもしれません。
まとめ
以上のように、ヘアドネーションへの参加は子どもから大人までできますし、性別や人種も関係ありません。髪を伸ばすだけでできるボランティアは子ども向けとも言えますから、ヘアドネーションをキッカケに、子どもや家族と社会貢献について考えてみてください。
また、どのくらいの長さが必要か、どんな髪質が適しているのかなどについては、お近くのヘアドネーション賛同サロンに相談してみるとよいでしょう。