
ヘアドネーションに適した髪の毛は?
ヘアドネーションをするにあたり、気になる髪質。ここではヘアドネーションに向いた髪質や、パーマやカラーリングをした髪でも参加できるのか、といった情報について詳しくまとめてみました。ぜひチェックしておいてください。
ヘアドネーションできる髪とは?
ヘアドネーションに参加するためには、まず髪質の前に基本的な条件を満たす必要があります。医療用ウィッグに必要な髪の長さは31cm以上となっているため、それ以上の長さが確保できていることがひとつ。
さらに、切ったあとの髪の毛はバラバラにならないよう、しっかりとゴムでまとめてあることが重要です。また、髪の毛は少しでも湿気が残っているとカビが生えたり雑菌が繁殖してしまうため、完全に乾いた状態でカットするようにしましょう。
この基本を押さえた上で、どんな髪質だったらヘアドネーションできるのか見ていきましょう。
こんな髪質でも、ヘアドネーションできる?
「カラーをしていても大丈夫?」「パーマをかけていても受付してもらえる?」といった疑問の多い、髪質についての問題。現在、日本でヘアドネーションを主催している団体は3つありますが、それぞれの団体で受け付けている髪質に違いがあります。
せっかく髪を伸ばして送ったのに、条件を満たしていないので使えない…なんてことになったら悲しいですよね。そういったトラブルを防ぐためにも、必ず各団体の条件をしっかり確認し、自分に合ったところへ寄付するようにしましょう。
Q.ヘアカラーで染めている髪でもヘアドネーションできる?
日本でヘアドネーションを推進している「JHD&C」「つな髪」「HERO」の3団体ともに、カラーをしている髪は問題なく受け付けています。JHD&Cについては髪色を問わないため、どのようなカラーの髪でもOKです。HEROも、過度なダメージがなければ大丈夫です。
つな髪でもカラー済みの髪は受け付けているのですが、原色系カラー・金髪は受付NGとなっています。ただし、明るめのこげ茶・ブラウン系の髪色は、カット練習用のウィッグに使用できるとのことです。
Q.ブリーチで染めている髪でもヘアドネーションできる?
ブリーチとは、髪の内部にある色素を抜くこと。特殊な薬剤を用いるため、髪の毛へのダメージが比較的大きくなっています。
このブリーチをかけた髪の毛についてですが、JHD&Cではブリーチヘアでも受付をしています。HEROもブリーチをしている髪の毛の受付を行っていますが、引っ張ってすぐに切れてしまうようなダメージヘアはNGとなっています。つな髪については、ブリーチをした髪、ブリーチなどで退色した髪の毛は受付していません。
Q.パーマをかけている髪でもヘアドネーションできる?
パーマとはパーマネントウェーブの略で、化学薬品や熱を用いて髪の毛に崩れにくい波形をつける美容技術。パーマをかけると髪型がある程度固定されるため毎日のケアが簡単になったり、手軽にイメージチェンジを楽しめるとあって人気を集めています。
そんなパーマをかけた髪の毛ですが、過度のダメージがなければJHD&CとHEROともにヘアドネーションの受付を行っています。つな髪は、パーマをかけた髪(ストレートパーマ含む)はNGです。
Q.くせっ毛、天然パーマでもヘアドネーションできる?
くせ毛や天然パーマの程度は、軽いものから縮れた髪まで人それぞれ。そういった髪質であっても、ヘアドネーションへの参加は可能なのでしょうか。
まず、JHD&CとHEROについてはくせ毛でもOK。軽く伸ばした状態で、31cm以上の長さがあれば受付できます。つな髪は、縮毛矯正やストレートパーマが必要なレベルのくせ毛、天然パーマの髪は受付をしていません。くせ毛が気になる場合は、JHD&CもしくはHEROへの寄付を考えたほうがよいでしょう。
Q.白髪でもヘアドネーションできる?
年齢を重ねるにつれて、目立ち始める白髪。年齢によっては髪の毛を伸ばしている2~3年の間に白髪が目立ち始めるケースもあるでしょうし、ヘアドネーションができるかどうかは気になるところですよね。
JHD&Cでは、白髪(グレイヘア)の髪でも問題なく使用できるとのこと。HEROでも、ダメージがひどくなければ白髪の受付を行っています。つな髪は、白髪や白髪まじりの髪は受付不可。もし白髪が混じっている場合は、取り除いてからの寄付が望ましいとしています。
Q.髪が傷んでいてもヘアドネーションできる?
JHD&C、HERO、つな髪ともに、軽く引っ張っただけで切れてしまうようなダメージヘアでなければヘアドネーションに参加できます。髪の毛のダメージを予防するためには、日々のトリートメントなどが重要と思われますが、清潔さえ保っていれば日常の特別なお手入れは必要ないとのことです。
ただ、紫外線に当たりすぎると髪が傷む原因となるので、帽子や日傘で防ぐようにするとよいかもしれません。また、髪を塗れたままにすると乾燥の原因となるので、しっかり乾かすよう心がけましょう。
Q.縮毛矯正をかけていてもヘアドネーションできる?
縮毛矯正とは、生まれつきのくせ毛をストレートの状態で固定する美容技術。くせの強い髪質の人には欠かせない技術ですが、縮毛矯正をしている人でもヘアドネーションできるのでしょうか。
まず、JHD&CとHEROについては、縮毛矯正をした髪でも受付をしています。つな髪では、縮毛矯正をした髪は受付不可となっています。その理由は、縮毛矯正をした髪は、時間が経つとくせが戻ってしまう可能性があるから…とのことです。
まとめ
以上のように、ヘアドネーション主催団体によって、少しずつ髪質への条件・ルールが異なっています。カットしたり送付をする前にしっかりと条件をチェックし、自分に合った団体へ寄付するようにしましょう。もし自分で判断がつかなかったり、どうしても不安が残る…といった場合は、各団体の賛同サロンに相談してみるのもよいでしょう。